過去3年間、パンデミックの影響で韓国と日本を行き来できない時期があった。そのため、韓国での30年間がまるで夢のように感じられた。韓国の思い出との一方的な断絶は、自分自身のアイデンティティに大きな亀裂を生じさせた。生活の困難の中で、孤独や誤解、郷愁が重なり、外国での混乱した生活の渦に巻き込まれていった。私の作品は、そんな状況での挫折から始まった。混乱の中で、私は常に渇望を感じ、自分自身を振り返り、周囲の混乱を受け入れる方法を模索していた。不安を和らげるため、私は感情の波に身を任せて形を作り、不安で固まった自分を解きほぐし、ルールや強迫観念から解放された。私の深層から現れる具現化の体験は解放感をもたらし、次の作品へ進む原動力となった。

「どんな自己も、最も単純な自己でさえも、単一性ではなく、高度に複雑な世界であり、差異と多様性の世界であり、無数の状態と段階、終わりのない連続と変化の世界である。」- [シッダールタ] 1922年 - ヘルマン・ヘッセの言葉が示すように、私の作品に現れる錯綜した感情と物語は、私たちの存在、そして私たちの宇宙が、多様な経験を通じて多様で複雑な自己に満ちていることを明らかにしている。人生は混沌の連続だ。私たちは毎日多くの人々と対話し、さまざまな経験をする。したがって、私たちの身体と魂に刻まれた情報は、内側に蓄積され、混ざり合い、ゆっくりと私たちの自己を形成していく。それを表現するために、私は日々感じる感情や経験、記憶に基づいた作品を創作している。怒り、喜び、悲しみなどの感情を瞬間的な形として捉え、小さなサイズで反復的に形を作り始めた。計画的で制御された創作ではなく、感情の自発的な表現を行い、陶器の表面に油絵具で色を施した。その後、陶器の焼成と同様の乾燥プロセスを経て作品が完成する。このようにして作られた作品は、私の人生の正直な日記とも言える。